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【子連れ北欧フィンランド】移住最初の月にかかった費用
\最初の子連れおでかけスポット/
【フィンランド移住2ケ月目】子連れおでかけスポットまずはここに行ったよ
海外はどうやら夏休みが長いらしい・・・。聞いたことはあるけれど実際はどのくらい?子供たちはどうやって過ごしているの?
3人の子供たちを連れてやってきたフィンランド。まだ小学校にも保育園にも通い始めていない子供たちと、知り合いゼロの母。旅行と実際に住むことの違いの多くは、平日の過ごし方ではないでしょうか。
フィンランドへ移住してきた5人家族。週末はパパと家族でお出かけだけれど、平日は一体どう過ごす?日本にもあったらいいなと思う、本当に助けてもらったスープランチのご紹介と、移住3か月目にかかった費用の記録です。

こどもと遊ぶのは苦手です


フィンランドの夏休み
フィンランドの子供たちの夏休みは6月から8月半ばまで。その期間に両親が数週間ずつ休みをとって、そのうち少しの期間は両親の休みが重なるようにしたり、残りの期間はそれぞれの両親の祖父母が預かるなどして工夫して過ごすようです。夏休み中は学童保育や保育園もお休みなところが日本と大きく違うところかもしれません。
5月までのどんよりした灰色の世界が、だんだんと明るくなり緑が鮮やかになっていく様子。なんだか人も街も生き生きと夏休みに向けてワクワクしているような・・・。
ただ、夫はフィンランドに来たばかりの研究者。家族全員で旅行やサマーコテージで過ごすフィンランド式の夏休みは、我が家には無理そう!!
「遊び場で遊んだり、食事をしたり」




そんな時にポストに届いたフリーペーパー。サマーサービス?ひとつの記事が気になり、なんだろうとGoogle翻訳を頼りに読んでみると・・
「ヘルシンキ市内のほとんどのLeikkipuistoでは、赤ちゃんから学童のいる家庭向けに夏に無料のガイド付きアクティビティを用意しています。16歳未満のお子様には無料でお食事を提供いたします。6月5日~30日までと、7月3日~8月4日、34か所で開催されます。職員は午前9時から午後4時まで常駐します。」
「ヘルシンキ市は1942年以降このような企画を行っています。当時戦争により食糧が不足しており、子供たちは少なくとも1日1食の温かい食事の保証を望んでいたのです。近年ではシーズンで約20万人が利用しています。
ほとんどの食品は乳製品フリー、グルテンフリーでヴィーガンオプションもあり・・・」
え、なんだかすごい。外国人の私たちでも利用できるかな・・不安を感じつつもインターネットサイトで詳細を確認しはじめたのでした。


緑が夏の間ずっと開いているLeikkipuisto、オレンジはクローズ、それ以外は期間が決まっているみたい。(日付は日→月の順で記載するので2.7-9.8で7月2日~8月9日まで、と読みます)
Leikkipuistoってなに?


Leikkipuisto(レイッキプイスト)とは、ヘルシンキの公園に併設されている施設です。はじめは保育園なのかな?と思い、公園に遊びに行ってもトイレを借りる以外で建物の中に入るのは控えていました。
だって、夏にはプール、砂場にはたくさんのシャベルやバケツ、ミニカー。三輪車やサッカーボールやゴール、竹馬のような遊具。お部屋をのぞくとお人形やフィギュア、おもちゃたち・・インテリアにはアルテックの家具。とにかくなんでもそろっているんです。
調べてみるとLeikkipuistoは「こどもたちにとって最も安全な場所」として市営で運営されており、資格を持つソーシャルワーカーが常駐。普段学校があるときは、午前中は未就学児向けのアクティビティが開催され、午後は小学校低学年の子どもたちを預かる学童保育のような使われ方をしているそう。



日本でも保育園に併設されている、子育て支援センターに似た施設ですね。
お昼12時になると・・
12時近くなると自然に列が。
赤ちゃん連れのママやパパもいれば、ひとりで来ている小学生も、おじいちゃんやおばあちゃんと来ている子もいます(ご両親はお仕事なのかな)。
スープが配られる前に輪になってちょっとした手遊びをする日もあり、言葉がわからない私たちも楽しめました。






地域で子育てをする
「Ole hyvä!(オレヒュヴァ)」=どうぞ!「Kiitos (キートス)」=ありがとう
通い始めて数日でドギマギしていた子供たちも笑顔でスープを受け取るように。
ただぶらぶらしたり、お友達と偶然会って遊んだり、新しい出会いがあったり・・・。
行っても行かなくても良い、行けば受け入れてもらえる「居場所」があるってなんだか安心しますよね。
日本で過ごし慣れた街であったとしても、毎日子供の3食を用意して遊びを提供するのは大変なことです。



公園には遊び道具も持参、大荷物ですよね・・
主食と飲み物だけを用意して出かけ、午前中は公園や室内で自由に遊び、おなかがすいたらスープを食べる・・。初めての海外で子供と過ごすなかで 居場所 を提供してもらえたことは本当にありがたいことでした。そして、大きな鍋から注いでもらうスープのほかほか温かいこと!
そしてさらに、一緒に遊んだり お手紙をやりとりしたり おうちに遊びに行ったり
そんな素敵なお友達と出会えて、私たちの生活が色づくきっかけにもなった場所がLeikkipuistoです。
写真①ランチのメニュー
②移動図書館が来る日も
③お友達と約束してプールへ









ほぼ毎日いろんな公園へ出かけました
3人目をベビーカーに乗せているため、バスでの移動も無料でした!
0~6歳の子供を連れて、ベビーカーを利用しているとHSLのバスやトラム、フェリーが大人は一人、無料です。なんてことない支払いの動作が、子連れだととても大変になるので本当に助かります。
※最新の情報はこちらで確認してください。
「住んでいる」感じがしてきた3か月目。生活費の変化は?
今月は電気代の請求がはじまりました。まずは移住してきた最初の半月分のみの請求です。
オール電化、季節も春から夏にかけてで明るく照明もあまり使わない時期でした。



最初の電気代は・・・12.5ユーロでした(約2000円)
ということは1か月で4000~5000円?物価は高いけれど電気代は意外と安いかも。
\家賃と住宅保険については2か月目の家計簿に記載しています/
【フィンランド移住2ケ月目】子連れおでかけスポットまずはここに行ったよ
住宅費 | 家賃&電気代 | 22万円 |
食費 | ワインやおやつ2万円 外食費約2万円 | 15万円 |
日用品 | おうち美容院のためのバリカン 無印良品で文具など | 2.5万円 |
こども費 | 末っ子2歳!ケーキやプレゼント おむつや衣類 | 3万円 |
通信費 | DNAチャージ60日分×2 | 2万円 |
医療費 | 薬局で胃薬&整腸剤購入 | 0.5万円 |
交際費 | おうちへ招待してくれたご家族へ 手土産 | 1万円 |
最後の交際費について。夫の職場の上司が自宅での食事に招待してくださいました。フィンランドに来ることで精いっぱいで誰かのご自宅に招待されるなど想定しておらず・・。あわてて日本のものが購入できるお店を検索しました。
次回4か月目の家計簿では、招待されたホームパーティとお土産について書けたらと思います。



3か月目の生活費合計は・・・46万円でした!!


購入した胃薬。左は整腸剤、右は胃酸を抑えるPPI(エソメプラゾール:日本では処方箋医薬品)です。
最後に
いかがでしたか?
福祉国家のイメージが強いフィンランドですが、実際になにがすごいんだろう?
なにが行われているんだろう?
妊娠中からのケアや育児休暇、社会保障の充実、大学までの教育費が無料・・などは有名ですが
ヘルシンキ市の夏休みのスープの提供についてはあまり知られていないかもしれません。
共働きの多いフィンランドで子供たちが昼の食事に困らないように、そして親の昼食づくりの負担軽減のために
戦時中の1942年から続いていて、財政難でも様々なサポートにより廃止せずに継続されてきた、伝統的な福祉サービス。
サービスそのものも素晴らしいのですが サービスに込められている想いを外国人の母でも、心から感じることができました。
日本でも支援センターがさらに充実して、子ども食堂の活動がもっともっと広まったらいいな。
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